FC2ブログ
『アルゴ』を観てきました。
手に汗握る、これぞ映画!というおもしろさでした!





1979年11月に発生したイランアメリカ大使館人質事件。過激派による大使館占拠の混乱の中、大使館を密かに抜け出し、カナダ大使私邸に匿われていた6人のアメリカ人外交官らがいた。見つかれば命はない。6人を極秘に国外脱出させるため、CIAが計画した作戦は、なんと偽の映画の製作。ロケハンのスタッフに6人を仕立て上げようというのだ。

これが実話だというから驚きです!
クリントン大統領が機密扱いを解除するまで18年間、伏せられていたこの救出作戦についてのWIREDの記事が、ジョージ・クルーニーら製作陣の眼に留まり、映画化の運びとなったとか。

当時を忠実に再現し、真に迫るリアリティとエンタテインメント性を両立させた娯楽作に仕上がっていて、ベン・アフレック、お見事です。

クライマックスではほんっとに自分の心臓のバクバクが聞こえました。
実話だから結末はわかっているのに、こぶしを握り締め、早く!早く!と心の中で叫びながらハラハラ、ドキドキ!

うまいな~と思ったのは、ある場面でペルシャ語のセリフに字幕がなかったこと。何?何?なんて言ってるの~~?!
一刻を争う場面で、言葉が理解できないというのは、人をこれほど不安に陥れるものなのか、というのを擬似体験しました。ほーんと、怖いです!

タドキストとして興味をひかれるのは、映画の原案となった、Joshuah BearmanによるWIREDの記事"How the CIA Used a Fake Sci-Fi Flick to Rescue Americans From Tehran"
かなり長い記事ですが、これが詳細を記していて読ませる!

さらに、もっと詳しく真相を知りたいなら、こんな本も出ています。
作戦を立案、実行したAntonio Mendez自身による回顧録。

Argo: How the CIA and Hollywood Pulled Off the Most Audacious Rescue in HistoryArgo: How the CIA and Hollywood Pulled Off the Most Audacious Rescue in History
(2012/10/25)
Antonio Mendez and Matt Baglio



Audibleもあるのでポチってしまいました。

スポンサーサイト



2012.11.01 / Top↑
映画『Rock of Ages』を観て来ました。楽しかったーーー!!





1987年のLAを舞台にしたジュークボックス・ミュージカル。現在もブロードウェイやウエスト・エンドで上演中の舞台の映画化です。

音楽は80年代ロックを代表する有名なナンバーばかり。
Guns N' Roses、Bon Jovi、Dave Lee Roth、Whitesnake、Def Leppard・・・こう並べただけでも血が騒ぐじゃないですか!!

当時は「産業ロック」と揶揄されたバンドのナンバーもあって、私自身もそんなに好きではなかったはずなのに、今聞くとけっこういいんだなぁ~!これが!ま、懐メロってのはそういうもんです(笑)

もうね、この時代のサウンドって、耳に脳みそに体幹に、骨の髄まで刷り込まれてる感じです。体が勝手に動き出す。だからストーリーがベタすぎるとか中身が薄っぺらいとか、そんなことはこの際どうでもいいの!

キャストは吹き替えなしで歌ってるそうですが、これがみんなうまい!

中でも、酒と女に溺れるカリスマ・ロック・スターを演じて話題のトム・クルーズ。
怪演でございました!もうその成り切り振りときたら、凄すぎて笑っちゃうくらいです。放つオーラは、完全に主役二人を喰ってました。

それに、あんなに歌えるなんてビックリです!ライヴパフォーマンスも含めて、ほーんとよくがんばった!高音の美声。HM/HRのヴォーカルにはちとスイートすぎますが、あれだけ歌ってくれれば十分でしょう~。

キャサリン・ゼタ=ジョーンズは、さすがトニー賞受賞女優だけあって、パンチの効いた歌とダンスは最高でした!それにコミカルで笑わせてくれる~。彼女の出番、もっとあったらいいのに、と思ったくらいです。

そして、ここでも出てくるのが、Journeyの"Any Way You Want It" と "Don't Stop Believin'"。『glee』で再び脚光を浴びた曲ですが、実は『Rock of Ages』で使われた方が早かったのですね。

glee シーズン1の爆発的ヒットの要因の一つは、"Don't Stop Believin'"にあると私は思ってますが、このナンバー、ミュージカルで歌われるとほんと、求心力ありますねー。オリジナルのJourney版より、glee版、Rock of Ages版の方が断然好きです。

あぁ~もう1回観に行きたいなー!

サントラ盤は、amazon.jpの輸入盤の在庫がなかったので、より安いamazon.comのをポチっとしました。1200円代で買えたはず。早く届けー!



2012.09.27 / Top↑
昨日は、年に1度のお楽しみ、絵本の会の『Hanahou倶楽部 夏スペシャル』でした。

昨日持って行ったのは、NYTのベストセラーリストで現在絵本部門1位のこちらです。

The Fantastic Flying Books of Mr. Morris LessmoreThe Fantastic Flying Books of Mr. Morris Lessmore
(2012/06/19)
William Joyce


とても素敵なファンタジー。『本の本』でもあります。

主人公Morrisは、言葉を、物語を、本をこよなく愛し、自分の人生のすべてを本に書き綴る毎日を送っていましたが、ある日ハリケーンに吹き飛ばされ、本に綴ってきた言葉、文字も散り散りになって、何もかもを失います。失意の底でMorrisが出会ったのは、空飛ぶ本につかまって空中を散歩する女性でした。

この作品には、今年アカデミー賞を受賞した短編アニメーション映画もあることを知り、観てみたらこれが素晴らしい!!

15分と短いのでYouTubeでも観られるのですが、iTunesで配信されているので、私は製作者に敬意を表して買いました。
http://itunes.apple.com/jp/movie/fantastic-flying-books-mr./id479011164

こちらにはトレーラーを貼っておきます。



セリフは一切なく、音楽とキャラクターの表情がストーリーを豊かに物語ります。CGとミニチュアによる、美しく丁寧な造り。何度観ても、最後のシーンは涙が出ます。

本の作者であり、映画の監督の一人でもある William Joyceは、随分前からこの作品にとりかかっていたのですが、2005年ハリケーン・カトリーナがJoyceの住むルイジアナ州を襲います。避難所を訪れたJoyceは、寄付された本を読む子どもたちに出会い、本の癒しの力を目の当たりにします。そこから、この作品のMorris像が出来上がったそうです。

本への愛に溢れた映画。
人の一生について考えさせられる映画。
人生っていいなぁと思わせてくれる、心に染みる映画です。

絵本と映画、双方で補い合うところがあるので、できれば両方を楽しむのがおススメです。

絵本を読んだあと、映画を観たあとは、wikiに薀蓄があれこれ載っていますので、こちらもどうぞお楽しみに!

2012.08.26 / Top↑
NHK BSプレミアムで放映中のBBCドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』を観ています。

BBC公式サイト Sherlock

SHERLOCK / シャーロック [Blu-ray]SHERLOCK / シャーロック [Blu-ray]
(2012/07/06)
ベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン 他



評判に違わずおもしろいのなんの!!

コナン・ドイルが生み出した名探偵『シャーロック・ホームズ』を原案として、舞台を現代のロンドンに置き換えたもの。1話90分、3話で1シーズンのドラマですが、クオリティの高さは特筆もの!

卓越した脚本、入り組んだプロット、スピーディかつ緊迫感あふれる展開、しゃれた会話、スタイリッシュな映像と音楽、軽妙な味付け。

そして一癖も二癖もある登場人物たち。

キャラクター造形が最高です!頭脳明晰、上から目線でかなりの変人、というかイっちゃってる域のシャーロックはもとより、相棒となるジョン・ワトソン、宿敵モリアーティ、マイクロフト兄さん、下宿の大家さんハドソン夫人。どの役者さんもハマり役です!

シャーロック演じるベネディクト・カンバーバッチは、エキセントリックなところはもちろん、怜悧さの中にふと見せるとまどいの表情や本心の見せ方がうまいですねー。

脚本もほんとによく練られています。緻密な構成で、ストーリーについていくのに90分必死!シャーロックの推理やネットの検索結果などが映像にテキストでポップアップするのですが、それを読むのも必死!少しでもボーっとしようものならおいてきぼりを食っちゃうので、観るのに気合が必要ですが、それだけ見応えがあります。

シャーロックとジョンの関係も興味深いのですが、これはBromanceってことでいいですか?二人が行く先々で「できてる」と思われちゃうのも現代ならでは。

笑いを取るところもそこここにあって、特にシーズン2第1話のアレには笑わせてもらいました。

そして、同じくシーズン2第1話のあのオチには思わず声が出ました!うまい!こういうのを見せられたらたまらない!

こうなったら吹き替え版じゃなく、字幕版で英語のセリフが聞きたい!第一中身が濃すぎて、一度観ただけでついていけている自信がありません。たぶん、見落としているところがたくさんあるはず。Blu-rayほしい!

おもしろいのはドラマの外側にもあります。

ファンの方はとっくにご存知でしょうが、シャーロックはThe Science of Deduction というウェブ・サイトを持ち、ワトソンはシャーロックの活躍をブログ(John Watson's Blog)にアップします。それがちゃーんとBBC公式サイトからリンクされているのです。ドラマの中でワトソンのブログの内容についての言及もあったりと、とことん凝ってます。

ただし、ネタばれになっていますので、読むのは各エピソードを観てからがよさそうです。その他、シャーロックに片思いのモリーの日記(Molly Hooper's Diary)やコニー・プリンスのサイト(Connie Prince's official site)もあります。

ホームズものは小学生の頃好きで、子ども向けのものをよく読んでましたが、原作をちゃんと読んだことはありません。この機会に、1作目の"A Study in Scarlet"から読んでみようかと、GutenbergからKindleにダウンロードしてみました。

下のリンクはdrama tie-in版。こんなのも出てるんだったらペーパーバックもいいなぁ~。

Sherlock: A Study in Scarlet (Sherlock (BBC Books))Sherlock: A Study in Scarlet (Sherlock (BBC Books))
(2011/10/17)
Sir Arthur Conan Doyle



2012.07.28 / Top↑
原作を読み終わって時間をおかず観に行きました。映画もよかったです!

Jane Eyre/ジェーン・エア[日本語字幕無][リージョンA]Jane Eyre/ジェーン・エア[日本語字幕無][リージョンA]




映画『ジェーン・エア』公式サイト

キャリー・ジョージ・フクナガ監督、ミア・ワシコウスカ主演、ロチェスターにマイケル・ファスベンダー。

ミア・ワシコウスカは、透明感が印象的。地味作りの清貧な佇まいが、ジェーンのイメージによく合っていました。もの悲しげで凜とした表情、真っ直ぐな眼差し、抑えた演技。それらがジェーンの内にある自立心、魂の気高さを際立たせ、ロチェスターへの深い愛を体現して素晴らしかったです。

対するマイケル・ファスベンダーは、まぁ~色男ぶりが半端ないです。(笑) 素敵でした!不幸な過去に苦しめられ、心が荒んでいるため傲慢で気難しい男。暗い館の中、ろうそくの火に照らされる苦悩の表情がやるせない。

深い陰影の中に、少年のような可愛らしさも垣間見えるロチェスターで、ワタクシ、完全に参ってしまいましたわ。えぇ、『プロメテウス』観に行きますとも!(←ジェーン・エアと関係ないし!)

館の秘密は強調されず、原作のエピソードを最小限に抑えることで、魂と魂が互いを呼び合う純愛に焦点が当たったのは、120分という時間枠を考えるとよかったと思います。

映像は静謐でそれはそれは美しく、特に光と影のコントラストが見事!セリフの少なさがその演出により効果をもたらし、窓から差し込む逆光や、暖炉、ろうそくの火が、それぞれの場面を雄弁に物語っていました。

舞台となった北イングランドの荒涼とした風景や緑の丘陵、当時を忠実に再現するためすべて手縫いという衣装、家具調度品など、リアリズムにあふれていましたが、いちばん気になったのがソーンフィールドの館。

広大な敷地に現れる厳格な佇まい。堂々とした風格ながら、映像で見ても築数百年なのでは?とわかるくらい傷みも目につき、風雪に耐えてきたのを感じさせます。この館がロチェスターの孤独の象徴のようでぴったりでした。

ロケ地は、イングランドのダービーシャー州にある Haddon Hall というマナーハウスだそうです。
http://www.haddonhall.co.uk/

なんと、その歴史は12世紀に遡り、私は全く知らなかったのですが、これまでにも数々の映画やドラマで使われてきた有名なお屋敷らしいのです。

サイトの Virtual TourFlickr Gallery から内外の様子がたっぷり見られます。これはすごい!

これほど古いものが残っていて、映画に使うことができるなんてかないませんね。いつか訪れてみたいなぁ。

2012.06.11 / Top↑
『ドラゴン・タトゥーの女』を観てきました。原作の "The Girl with the Dragon Tattoo" は既読、スウェーデン版は未見です。



trailerでも使われて話題になったレッド・ツェッペリンの『移民の歌』(Immigrant Song)のカバーは、オープニングのタイトル・ロールで流れます。この映像がしびれるほど cool!(一見の価値あり)カレン・Oのウェットなヴォーカルが映像と見事にマッチしています!この使われ方はオリジナルファンとしても大満足です。

165,000語の原作ミステリーを、息もつかせぬテンポでよくここまでまとめたなぁと思います。オリジナルにかなり忠実。スウェーデンの土壌風土を描写する映像と緊迫感あふれるサウンドで、2時間半があっという間でした。

緻密な調査で謎を解き明かす過程は原作とは比較になりませんが、なんといってもこの映画の魅力は天才ハッカー、リスベット!ルーニー・マーラ、よくがんばった!これが『ソーシャル・ネットワーク』のあの彼女だなんて、言れなかったらわからなかった。

社会的には異端、とんがってるけど繊細なリスベットを体当たりで演じている上に、いじらしい一面も出ていて(原作より可愛すぎる)魅力的です。

複雑な人間関係、登場人物も多い上に展開が早いので、この話を映画ではじめて観たなら私の頭ではついていけなかっただろうなぁ。ミステリー部分を楽しむ作品というより、リスベットの物語といった方がいいかもしれません。

ミカエル役はダニエル・クレイグ。ふむ、これが現007の人ですか。渋いです。原作より嫌味がなくてイライラさせられずにすみました。

ミレニアム3部作は、1作目を最高におもしろいと思ったのに、ミカエルがあまり好きになれなかったのとリスベットのあまりの特異さについていけなくて、2作目は積読になっていたのでした。

ハリウッド版のキャラがよかったから、この二人をイメージして読めばいいのだわ。これほどの傑作なのに読まずにおくのはもったいない!2作目、3作目も読むことにしよう~。(いつになるやら?)

The Girl with the Dragon Tattoo (Movie Tie-in Edition) (Vintage Crime/Black Lizard)The Girl with the Dragon Tattoo (Movie Tie-in Edition) (Vintage Crime/Black Lizard)
(2011/11/22)
Stieg Larsson



The Girl Who Played with Fire (Vintage Crime/Black Lizard)The Girl Who Played with Fire (Vintage Crime/Black Lizard)
(2010/03/23)
Stieg Larsson


2012.02.20 / Top↑
Bon Jovi ファンで glee ファンのワタクシ、『ニューイヤーズ・イブ』はだいぶ前からジョンとレイチェル目当てで楽しみにしていたのですが、多読仲間のお二人からお勧めと聞き、これは是非年内にと観てきました。

よかったですー!

ニューイヤーズ・イブ [DVD]ニューイヤーズ・イブ [DVD]





超豪華キャストの群像劇。中途半端で終わらないかしらん?という当初の危惧とは裏腹に、2時間全く飽きさせない素敵な映画でした。先週観た『リアル・スティール』もよかったけど、それ以上に楽しめました。

大晦日のNY。年越しのカウントダウンを目前にして、さまざまな事情を抱える男女。タイムズスクエアの年越しイベント「ボールドロップ」を軸に、それぞれのエピソードがテンポよく進みます。

不幸ではないけれど、とびきり幸せでもない。心にひっかかりを持ったままじゃ新年を迎えられない。みんな自分と真摯に向き合い、年内に決着をつけるべく行動に出るのがエライ。中でもミシェル・ファイファーがいいんだなぁ~。

見せ方がうまい!NYのきらびやかな風景をバックに、音楽でものせたり泣かせたり。ストーリーはベタなんだけど意外な展開もあり、ラストに集約していくのが心地よいです。

サントラもほしくなりました。ジョンはロックスターの役で劇中ライヴで歌うのだけれど、曲は、おー!これをやってくれるのね!!という心憎いサプライズ。(私的にですが)

レイチェル、じゃなくてリー・ミシェルもしっとり聴かせてくれました。歌詞が心に沁みてじーん・・・。

そしてテーマソングは P!nk の Raise Your Glass。glee でもおなじみの曲ですね。もうメチャクチャ明るい気分になれました。帰宅後家でこれをかけまくってます。

ハートタッチング&ウォーミング。ハッピーエンドばかりでもなく、親子愛や夫婦愛もちりばめられ、不覚にもウルウルしてしまいましたわ。

来年は素敵な年になりますように!

2011.12.26 / Top↑