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映画『戦火の馬』の原作"War Horse"は、友達のみなさんが読んでいるので気になっていました。たまたま書店で見かけたPBを手にとってみたら最初から引き込まれ、帰宅後即読み始め、最後まで心をわしづかみにされました!

War HorseWar Horse
(2006/09/04)
Michael Morpurgo


War Horse [Kindle Edition]
37420語
★★★★★

農場を営む父が酔っぱらった勢いで競り落とした美しい仔馬 Joey。少年 Albert は Joey を大切に育て、かけがえのない絆で結ばれるが、ほどなく第一次世界大戦開戦。借金返済のため軍馬として売られていった Joey は、その後数奇な運命をたどることとなる。

語り手は馬の Joey。感情をあらわにすることもなく静かな語りです。馬の目から見た戦争は、あくまで限定的。だからこそ苛烈な戦場の臨場感があり、個々の命の尊さが胸に迫ってきます。

行く先々での出会いのエピソードも陰影があり、戦争の悲惨さを描く以上に人間と動物の尊厳を描いた作品だといえます。

後半3分の2あたりからは涙とハラハラが交互にやってきて、ティッシュが手放せなくなりました。

戦争に翻弄されながらも希望を失わない人々と馬の美しい物語。おすすめです。
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2012.02.27 / Top↑
トワイライト・サーガ第4弾の映画『ブレイキング・ドーンPart1』の予告編がテレビでしきりに流れるので、先の先までネタバレされてしまいましたが(笑)、"Twilight" に引き続き 第2巻の"New Moon" を聴きました。

Audible Edition
New Moon: The Twilight Saga, Book 2 (UNABRIDGED)
By Stephenie Meyer
Narrated by Ilyana Kadushin
14 hrs and 55 mins


New Moon (The Twilight Saga)New Moon (The Twilight Saga)
(2012/01/01)
Stephenie Meyer


聞き取れないところもありますが、そこは多読と同じで気にせず飛ばしてます。筋が追えて楽しめればOK!だけど集中力が切れて聞き逃したときは、戻って聞き直すこともあります。

このシリーズのナレーターは Ilyana Kadushin という女性。低くややハスキーな声で、朗読は大げさにならず心地よく聴けます。甘酸っぱい恋愛ものを、落ち着いた声の淡々としたナレーションがほどよく中和しています。

2巻では Edward が Bella の頭の中で囁くのですが、この声がぞくぞくするような響きですごくいいです!

ところが、現実の二人だけの会話になると、Edward と Bella の声が似ている、というかほとんど同じなため、ときどきどちらのセリフなのかわからなくなってしまうのです。内容から聞き分けるしかないのですけどねー。

他の登場人物の声色はよく使い分けられています。Volturi の Aro のセリフなんか、ねちっこくていかにもな感じ。うまいです。

ストーリーは、1巻と3巻のつなぎのようなものですね。Bella の思考回路や行動はちょっと苦手で、度々イライラさせられました。ロミオとジュリエットというのもなんだか。。。でも Volturi が出てきたし、Bella は果たして・・・?というところ。3巻はおもしろくなりそうな予感です!

2012.02.26 / Top↑
アメリカで大ベストセラーとなり、amazonをのぞくたびトップページに現れた Kathryn Stockett の "The Help"。映画公開を前に読むことができました。最初は黒人英語が読みにくく、これのどこがベストセラーなの?というくらい話も眠たかったのですが、5%あたりから俄然面白くなりました。

The Help. Movie Tie-InThe Help. Movie Tie-In
(2011/06/28)
Kathryn Stockett


The Help [Kindle Edition]
157885語
★★★★

1962年、米ミシシッピ州ジャクソン。南部諸州では、ジム・クロウ法により、白人の公共施設等を有色人種が利用することを禁ずる人種分離政策が採られ、公民権運動は最高潮に達しようとしていた。

"The Help" は、あからさまな人種差別の激しかった時代に、果敢にも一歩を踏み出した女性たちの物語。

大学を出たばかりの白人女性 Skeeter は、作家志望だが職探し中。良縁を望む母親に束縛され、自立することができないでいる。出入りする同窓生の既婚家庭では、ヘルプと呼ばれる黒人メイドが家事を切り盛りしているが、黒人は主人と同じトイレを使えないし、同じテーブルにも座れない。

差別待遇を受けるヘルプを気にかけた Skeeterは、その生の声を本にしようと画策するが、それは白人にとっても黒人にとっても、地元社会から断絶されかねないリスクを伴うものだった。

Skeeter、ヘルプの Aibileen と Minny。この3人が交互に語り手となり、各家庭内でのエピソードが積み上げられ、黒人差別の実態がどのようなものであるかがさらけ出されます。

一人称の語り、しかも黒人英語や南部訛りなのが功を奏して、文章が生き生きとしています。半世紀前の昔でなく、今現実に起こっている出来事のよう。主人公たちが何度も危機に直面し、ハラハラドキドキ。

人種問題を大きな柱に、女性の社会的立場や親子間の葛藤、白人社会の軋轢や家庭内暴力なども盛り込まれていますが、ユーモラスな語り口なので軽妙に読ませます。

そして彼女たちが最後に手にしたものとは?

Skeeterとヘルプたちの友情と絆に心温まり、勇気と行動力に拍手を送りたくなりました。

白人家庭の子どもを愛情深く慈しむ Aibilleen の人物像がとてもいいです。一人息子を失い心に深い傷を負っているのに、静かでやさしく、とても賢い。勤める家での幼い子どもたちとの触れ合いは胸を打たれます。もう一人のヘルプ、Minny は欠点もあるけれど強くたくましい。

反対に、敵対する白人女性は戯画化されるあまりキャラクターがひどすぎ、勧善懲悪物のように類型的な悪役になってしまっているのが残念です。

映画『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』は3月31日公開。こちらも楽しみです。
2012.02.24 / Top↑
『ドラゴン・タトゥーの女』を観てきました。原作の "The Girl with the Dragon Tattoo" は既読、スウェーデン版は未見です。



trailerでも使われて話題になったレッド・ツェッペリンの『移民の歌』(Immigrant Song)のカバーは、オープニングのタイトル・ロールで流れます。この映像がしびれるほど cool!(一見の価値あり)カレン・Oのウェットなヴォーカルが映像と見事にマッチしています!この使われ方はオリジナルファンとしても大満足です。

165,000語の原作ミステリーを、息もつかせぬテンポでよくここまでまとめたなぁと思います。オリジナルにかなり忠実。スウェーデンの土壌風土を描写する映像と緊迫感あふれるサウンドで、2時間半があっという間でした。

緻密な調査で謎を解き明かす過程は原作とは比較になりませんが、なんといってもこの映画の魅力は天才ハッカー、リスベット!ルーニー・マーラ、よくがんばった!これが『ソーシャル・ネットワーク』のあの彼女だなんて、言れなかったらわからなかった。

社会的には異端、とんがってるけど繊細なリスベットを体当たりで演じている上に、いじらしい一面も出ていて(原作より可愛すぎる)魅力的です。

複雑な人間関係、登場人物も多い上に展開が早いので、この話を映画ではじめて観たなら私の頭ではついていけなかっただろうなぁ。ミステリー部分を楽しむ作品というより、リスベットの物語といった方がいいかもしれません。

ミカエル役はダニエル・クレイグ。ふむ、これが現007の人ですか。渋いです。原作より嫌味がなくてイライラさせられずにすみました。

ミレニアム3部作は、1作目を最高におもしろいと思ったのに、ミカエルがあまり好きになれなかったのとリスベットのあまりの特異さについていけなくて、2作目は積読になっていたのでした。

ハリウッド版のキャラがよかったから、この二人をイメージして読めばいいのだわ。これほどの傑作なのに読まずにおくのはもったいない!2作目、3作目も読むことにしよう~。(いつになるやら?)

The Girl with the Dragon Tattoo (Movie Tie-in Edition) (Vintage Crime/Black Lizard)The Girl with the Dragon Tattoo (Movie Tie-in Edition) (Vintage Crime/Black Lizard)
(2011/11/22)
Stieg Larsson



The Girl Who Played with Fire (Vintage Crime/Black Lizard)The Girl Who Played with Fire (Vintage Crime/Black Lizard)
(2010/03/23)
Stieg Larsson


2012.02.20 / Top↑
オーディオブックはほんとに楽しい!毎日たっぷり聞きたい!既読のものも細かいところが味わえていいのですが、未読のものをながら聞きすれば、読書量が二倍になる!

どんなものでも耳だけで聞ければうれしいけど、残念ながらリスニング能力しょぼいんです・・・(涙)。聞き取れないところをすっとばしても気にならないようなもので、先がどんどん知りたくなるものを、ということで思いついたのが Stephenie Meyer の "Twilight" です。

Audible Audio Edition
Twilight: The Twilight Saga, Book 1 (UNABRIDGED)
by Stephenie Meyer
Narrated by Ilyana Kadushin
12 hrs and 51 mins


Twilight (The Twilight Saga)Twilight (The Twilight Saga)
(2012/01/01)
Stephenie Meyer



ティーン向けラブロマンスでヴァンパイアものというのは、これまでは目が向かなかったジャンル。オーディオブックで読書の幅も広がるっておいしいです。

聞き終わって、なーるほどー!であります。これは十代女子が(オバサンも?)熱狂するのわかるわ~。

超美形なうえ、ミステリアスで危険な匂いのする Edward。完璧すぎます。こういう男に女性は弱いです。耳元でそっと囁き、すっと頬をなで髪かきあげられたら、Bellaでなくとも心臓バクバクでしょー。やけに触覚に訴えてませんか?(笑)しかも命の恩人とくれば、しかもしかもその恋に障害が立ちはだかるとなれば、これは完全に落ちます!

Edward の少しずつ明らかにされる秘密。痛みや孤独。Bellaに対する葛藤。王道ですわ~。

オバサンなので二人のロマンス部分はわりと冷静でいられますが、ヴァンパイアの生態や、Edward の家族の秘密やあの一族のことも気になる!そしてじわじわとせまりくる危険!

展開は遅いし王道すぎるのだけど、飽きさせないのはストリーテリングのうまさでしょうか。細かい描写に自分を重ねあわせ、Bellaになった気分でドキドキし、少女マンガを読んでる気分で没頭できるのがツボです。

1巻は、これじゃまだまだプロローグですね。続きが気になります~~。

2012.02.14 / Top↑
Mary Norton の The Borrowers シリーズ第2巻 "The Borrowers Afield" を聞き読みしました。これもAudible の音源です。

The Borrowers Afield (UNABRIDGED)
Narrated by Rowena Cooper
4 hrs and 50 mins


The Borrowers Afield (Odyssey/Harcourt Young Classic)The Borrowers Afield (Odyssey/Harcourt Young Classic)
(2003/04/01)
Mary Norton



この Rowena Cooper さんというナレーターの朗読、すごーーーく楽しいです!!!

はずむようなリズム!声色の使い分けとセリフ回しがまたうまいのなんの!Arrietty とその両親の Pod、Homily のキャラクターがくっきり浮かび上がってきます。特に Homily がいい!目の前にその姿まで現れるようでした。

セリフ部分はなまりがあってそれがまたおもしろい。耳だけで聞くと最初は聞き取りにくいのですが、聞いているうちに慣れてきます。

英語は1巻よりもうちょっと難しいです。聞き読みよりむしろ、音だけで楽しんだ方が入ってくるのかもしれません。

1巻も次のセールで買うことにしよう~。
Audibleでは、今のところシリーズ1~4巻までが出ています。
こちらが第1巻 → The Borrowers (UNABRIDGED)

物語は、ファンタジーへの扉がこれまた素敵!1巻の導入部分にさらにひねりが加わっています。ほんとうにいるのか、いないのか、Borrowers!! 過去記事にも書きましたが、このシリーズの構造はたまらなく好きです。

そして次がどうしても読みたくなるラスト。これは先を読まずにいられません~。
2012.02.07 / Top↑
Kindle愛好者のみなさま、Amazon のセールには毎度振り回される方も多いんじゃないでしょうか(笑)。おぉー、この本がこんな値段に!と思ってクリックしてみたらば、日本からは買えないこともしばしばですよね…。

今月のセールも、Mary Norton の"The Borrowers"が安いっ!と喜び勇んで行ってみたらば、門前払いをくらってしまいました。

でも、こんなことではめげませんよー。"The Borrowers"にKindle版があることがわかっただけでめっけもの。なにげな~く"borrowers"と検索ボックスに入れてみたら、、、あったのです。

The Borrowers シリーズの1巻、2巻、"The Borrowers"と"The Borrowers Afield" の合本のKindle版が出ていました。

Kindle版へのリンクはこちら→The Borrowers 2-in-1 [Kindle Edition]

↓こちらはKindle版の元になっているらしきハードカバー
The Borrowers 2-in-1The Borrowers 2-in-1
(2011/11/03)
Mary Norton



お値段は今日現在$8.66。ま、セール価格を見ちゃった後ではあれですが、2冊入ってると思えばペーパーバック買うよりお得!

なにより嬉しいのは、挿絵が、昔のPuffin版や邦訳の岩波少年文庫と同じ Diana Stanley なのです!この人の挿絵、大好きです。他のイラストだとどうも小人たちが作り物めいて見えるのに、Diana Stanley の絵はほんとにファンタジーの世界に連れて行ってくれるのですよね。今この挿絵のペーパーバックは出てないようなので、"The Borrowers" は図書館のPuffin版を借りて2回読みました。

でもKindleでこの挿絵が楽しめるならほしいー!!何度でも読みたいー!
私にとっては即「買い」の本なのでした。

Kindleのいいところは、挿絵が紙の本より大きいことです。慣れ親しんだ絵が画面に大きく表れるのは嬉しい。まだ本は読まず、イラストを眺めてニマニマしているのでした。

(上のハードカバーの表紙絵は Diana Stanley じゃなさそうですね。でも中身は間違いなくStanley さんです。)

2012.02.04 / Top↑