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実録『アルゴ』。

映画の題材となったCIAの『アルゴ』作戦を立案、指揮、実行した、元CIA局員で偽装工作スペシャリストの Antonio Mendez 本人による手記(共著)です。
おもしろくないはずがない!

KindleとAudibleのWhispersync for Voiceで、読み聴きしました。

Argo: How the CIA and Hollywood Pulled Off the Most Audacious Rescue in HistoryArgo: How the CIA and Hollywood Pulled Off the Most Audacious Rescue in History
(2012/10/25)
Antonio Mendez and Matt Baglio



★★★★★

1979年、イランで発生した在テヘラン・アメリカ大使館人質事件。過激派学生らによる占拠が長期にわたる一方、大使館から脱出し、カナダ大使らの自宅に匿われていた6人のアメリカ人がいた。彼らを救出し、国外脱出させるためにCIAが採った作戦は、"ARGO"。

イラン側に見つかれば、スパイとして捕らえられ、命の保証はない。アメリカ人だというだけで疑いをかけられる情勢の中、どうやって6人を国外脱出させるのか?

Mendezは、過去にさまざまな重要人物の亡命に手を貸した男。KGB幹部やスターリンの娘、イラン・パーレビ元国王政権内部のスパイなどを国外脱出させた経験を持ちます。

Mendez が考えた作戦は、SF映画製作のでっち上げ。6人をイランにロケハンに来たカナダ人スタッフに偽装しようという派手な工作なのです。

6人の偽名と履歴を作り上げ、カナダへ飛んでカナダ側の協力を取り付け、パスポートや運転免許証、クレジットカードなどを偽造。

その一方で、ハリウッドの有名なメイクアップ・アーティスト"Jerome Calloway"(John Chambers の仮名)に協力を求め、製作会社をでっち上げ、ボツ原稿を脚本として用意し、雑誌に広告まで打ちます。

この中盤の過程がすこぶるおもしろい!もしもの事態に備え、相手の疑いを打ち砕くため、絶対にほころびが出ないよう用意周到に下準備を重ねるのです。

CIAがどんな工作をし、ハリウッドまでをも巻き込み、作戦を成功させるにいたったか。荒唐無稽に思える事柄が事実だなんて、その詳細を知ることができるなんて、ある意味どんなスパイ小説よりスリリング!

映画の中で、笑いをとるためのフィクションだろうと思っていた、合言葉のような例のセリフ。ところがどっこい、実際に John Chambers が好んで使った Knock Knock Joke だったと述べられており、その事実には思わずニヤリです。

この本が映画『アルゴ』の原作というわけではなく、映画の公開に合わせて今年の9月に出版されたようですが、映画と真相を比べてみるのも興をそそります。

映画はもちろんフィクションもあって見せるのですが、真相は、それに付随するエピソードなども盛りだくさんで、まさに事実は小説より奇なり、です。

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2012.11.06 / Top↑
『アルゴ』を観てきました。
手に汗握る、これぞ映画!というおもしろさでした!





1979年11月に発生したイランアメリカ大使館人質事件。過激派による大使館占拠の混乱の中、大使館を密かに抜け出し、カナダ大使私邸に匿われていた6人のアメリカ人外交官らがいた。見つかれば命はない。6人を極秘に国外脱出させるため、CIAが計画した作戦は、なんと偽の映画の製作。ロケハンのスタッフに6人を仕立て上げようというのだ。

これが実話だというから驚きです!
クリントン大統領が機密扱いを解除するまで18年間、伏せられていたこの救出作戦についてのWIREDの記事が、ジョージ・クルーニーら製作陣の眼に留まり、映画化の運びとなったとか。

当時を忠実に再現し、真に迫るリアリティとエンタテインメント性を両立させた娯楽作に仕上がっていて、ベン・アフレック、お見事です。

クライマックスではほんっとに自分の心臓のバクバクが聞こえました。
実話だから結末はわかっているのに、こぶしを握り締め、早く!早く!と心の中で叫びながらハラハラ、ドキドキ!

うまいな~と思ったのは、ある場面でペルシャ語のセリフに字幕がなかったこと。何?何?なんて言ってるの~~?!
一刻を争う場面で、言葉が理解できないというのは、人をこれほど不安に陥れるものなのか、というのを擬似体験しました。ほーんと、怖いです!

タドキストとして興味をひかれるのは、映画の原案となった、Joshuah BearmanによるWIREDの記事"How the CIA Used a Fake Sci-Fi Flick to Rescue Americans From Tehran"
かなり長い記事ですが、これが詳細を記していて読ませる!

さらに、もっと詳しく真相を知りたいなら、こんな本も出ています。
作戦を立案、実行したAntonio Mendez自身による回顧録。

Argo: How the CIA and Hollywood Pulled Off the Most Audacious Rescue in HistoryArgo: How the CIA and Hollywood Pulled Off the Most Audacious Rescue in History
(2012/10/25)
Antonio Mendez and Matt Baglio



Audibleもあるのでポチってしまいました。

2012.11.01 / Top↑
あら~~もう11月なんですね。今年も残すところあと2ヶ月。

先月、全くブログを更新せずほったらかしにしている間に、気がついたら多読10周年の記念日が過ぎていました。そう、2002年の10月に多読を始めたのでした。このときが運命の出会いだったはずなのですが・・・。

記念日すっかり忘れてるなんて、もはや倦怠期という言葉すら死語になった夫婦の結婚記念日みたいだわ~(汗)。同期のお仲間はたくさんいるはずなのに、そういえばあまり、10周年です!という報告を見かけません。

10年たつうちに、もはや多読はいつもそこにあるもの、になって、語数はおろか読書記録すらつけなくなり、本を読まなくても「停滞」なんて思わなくなり、でもウェブでなにかしら読んだり、DVDを観たり音を聴いたり、空気みたいなもの、とは言わないけれど(だって楽しいから!)、あって当たり前の存在になってるんですね。そしてこの先もずっと、もっとも身近な存在であり続けると確信しています。

とはいえ、ここまで来たのはなんといっても楽しい仲間に恵まれたおかげ!主婦友達にはいないような刺激的な人たちと出会えて、人生が彩り豊かになりました!

これまでに出会った多読仲間のみなさん、どうもありがとうございます!!
これからもよろしくお願いします!!!

(これを記念日に言いたかったけど、まいっか。)
2012.11.01 / Top↑